
歯を白くする治療として注目されているホワイトニングですが、治療後に痛みを感じることがあります。ある調査によると、ホワイトニングを受けた約20%の人が痛みを感じたというデータもあります。痛み自体は異常なことではないとわかっていても、実際自分が経験すると心配になるものです。以下ではホワイトニングで痛みが発生する原因と対処法、また痛みを感じやすい期間についてご紹介します。
ホワイトニングで痛みを感じやすい期間
歯は毎日磨いていても、黄ばんでしまう場合があります。その原因はコーヒーやお茶などに含まれているステインや、タバコのヤニなどです。また、歯の内部にある象牙質と呼ばれる組織自体が黄ばんでおり、薄いエナメル質を透過して黄ばんで見えてしまうこともあります。
ホワイトニングはホワイトニング剤を使用し、その中に含まれている過酸化水素によって歯の黄ばみを漂白することをいいます。そして、このホワイトニング剤によって歯がしみたり、痛みを感じたりすることがあるようです。しかしその痛みは一過性のものであり、数時間から長くても1~2日で治まるとされています。もし痛みがそれ以上続く場合は、別の原因が考えられるため医師に相談するようにしてください。
ホワイトニングが痛くなる原因
ホワイトニング剤そのもので歯がしみることはあるものの、以下の要因が重なると痛みが続くケースがあります。
知覚過敏
知覚過敏は歯の表面の被膜である、ペリクル層が剥がれて生じます。この現象を脱灰と呼び、24時間程度で再石灰化(唾液に含まれるカルシウムが歯の表面に付着)によってこのペリクル層は再生しますが、それまでの間は痛みを感じやすくなります。
クリニックによっては、この脱灰を起こりにくくするために中性のホワイトニング剤を用いていることもあります。
薬剤が歯茎に付着している
歯科医院で用いられるホワイトニング剤の主な成分は過酸化水素で、これは消毒薬のオキシドールと同じ成分です。過酸化水素は食品添加物としても使われており、その安全性については広く認められていますが、歯茎のようなむき出しの部分に触れると痛みを感じたり、場合によっては炎症を招いたりします。
虫歯や歯周病がある
歯周病とは、歯茎や歯槽骨に炎症が起きている状態です。初期段階では歯茎が腫れる歯肉炎ですが、それに気づかず放置していると、歯周炎へと進行し歯茎から出血するなどの症状が現れます。さらにそのままにしていると、歯を支えている歯槽骨にも影響し、歯がぐらぐらするようになります。
炎症を起こしている状態でホワイトニング剤を使用すれば、薬剤がしみて痛みが生じます。
虫歯治療後で歯の詰め物に段差がある場合、わずかな段差であってもそこからホワイトニング剤が入り込み、痛みを引き起こすこともあります。
薬剤の濃度が高い
通常、歯科医院で使用するホワイトニング剤は濃度が高いものです。前述したように過酸化水素を主な成分として含み、他にも過酸化尿素や酸化チタン、チッ素が含まれている場合もあります。安全性が認められている薬剤ですが、濃度が濃くなれば歯がしみることも考えられます。
ホワイトニングが痛くなった時の対処法
ホワイトニングをした場合、数日の痛みはやむを得ませんが、痛みがそれ以上続くようなら対処することが必要です。
口内を清潔にする
ホワイトニングの際に使用したジェルなどが口内に残っている恐れがあるため、うがいや歯磨きで口内を清潔にしましょう。
また、普段から歯のコーティング作用のある知覚過敏用の歯磨き粉を使用していると、痛みを軽減できる可能性があります。
熱いものや冷たいものを避ける
前述したようにホワイトニング後24時間は知覚過敏になりやすいため、熱いものや冷たいものといった刺激物は避けるようにしましょう。
痛み止めを飲む
どうしても痛みが続くようなら、ひとまず痛みを抑えるために市販の鎮痛剤を使うのも1つの方法です。ただし、鎮痛剤は痛みを抑えているだけの状態ですので、歯科医院に受診して適切な処置をしてもらうことが重要です。
まとめ
ホワイトニング後の痛みは、基本的に数日程度で治まります。しかし、一時的に知覚過敏の状態になっているため、熱いものや冷たい飲み物はできるだけ避けましょう。
もし24時間以上痛みが続く場合は、早めに歯科医院へ受診をおすすめします。
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監修ドクターの紹介

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE
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