インビザラインの費用・値段について解説
最終更新日:2023.3.2

インビザラインの費用・値段について解説

歯科矯正の中でも、目立たずに行えるマウスピース矯正。同じマウスピース矯正でもいくつか種類があり、「インビザライン」と呼ばれる方法があります。インビザラインの名前は聞いたことがあっても、他のマウスピース矯正とは違う矯正方法なのか、また費用はどのくらいかかるのか、などについては詳しくわからない方も多いと思います。ここでは、インビザラインについて費用や値段などについて解説します。

インビザラインとは

インビザラインの費用・値段を詳述する前に、インビザラインについてご説明します。
歯科矯正には大きく分けて4つの方法があり、具体的にはワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正です。セラミック矯正は実際に歯並びを動かすのではなく、セラミックのクラウンを被せることによって見え方を整える矯正方法です。それ以外の3つは実際に1~3年の期間をかけて少しずつ歯を移動させ、歯並びを整えていく方法です。
その中でもマウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着しながら矯正を行うため、目立ちにくい点が特徴です。インビザラインはそのマウスピース矯正の1つで、アメリカのアライン・テクノロジー社が1997年に開発した新しい治療システムを指します。
インビザラインの特徴は、コンピュータによる3DシミュレーションやAIを駆使した治療だという点です。例えば光学スキャナーiTeroは、一度の型取りで目標の歯並びまでの段階的なマウスピースをつくる装置です。また、すでに世界中で治療を受けた1,000万人を超える症例があり、そのデータに基づいて歯がどのくらいの時間をかけて、どのように動くかを予測します。
他の歯科矯正と比べてインビザラインを選ぶ場合に、どのようなメリット・デメリットがあるかもきちんと理解しておく必要があります。
最大のメリットは前述したように透明のマウスピースを装着するため、周りの人に気づかれにくいという点です。また、ワイヤー矯正と違いマウスピースは、歯磨きや食事の時に取り外し可能で、食べかすが装置に挟まりにくく、お口の中を衛生的に保てます。さらにインビザラインでは、10日~2週間ごとに矯正の段階に合わせてマウスピースを交換します。
インビザラインのデメリットは、取り外し可能であるため、できるだけ長い時間装着するのに自己管理が必要な点です。通常マウスピースは1日20時間以上の装着が必要とされています。また、ワイヤー矯正に比べて歯並びを大きく動かす必要がある症例には、対応できないこともあります。
マウスピース矯正(インビザライン)

インビザラインの費用相場

インビザラインに限りませんが、歯科矯正の治療費は歯並びの状態や患者さんのニーズによって大きく変わります。あくまでも平均的な費用相場ですが、全体矯正であれば70~110万円程度、部分矯正であれば30~40万円程度だといわれています。

インビザラインの費用内訳

インビザラインにかかる費用は高額であるため、費用内訳について見ていきましょう。

カウンセリング費用

どの歯科矯正においても、最初のステップはカウンセリングです。どの矯正方法が適切かを判断するには、歯科医師が一人ひとりの歯並びの状態を確認から始まります。カウンセリングの際にメリット・デメリット、かかる期間や費用について、不明な点はこの段階でしっかり確認しておきましょう。実際の矯正処置を行う前に、精密検査やその検査結果に基づく治療計画の説明が行われます。その際精密検査費や診断料が必要になる場合があり、事前検査やカウンセリング費用として10,000円程度みておきましょう。

矯正装置料

インビザラインで多くの費用がかかるのが、矯正装置料です。ただ、全体を矯正するのか、前歯だけのような部分矯正かによっても費用は大きく異なるため、金額に幅があると留意しておきましょう。
ただし、インビザラインは最初の段階で矯正プロセスをシミュレーションし、2~2年半程度で治療を終えられるように計画を立てます。そのため、計画の段階で費用を割り出し、追加で費用がかかりにくいのも特徴です。
ワイヤー矯正の場合は最初の段階で正確な治療計画を立てることは難しく、治療の経過によっては期間が延びて費用が定より高額になることもあります。
しかし、インビザラインは最初に提示された治療計画に基づいて、きちんとマウスピースを装着しつづければ計画された期間内で基本的に治療が完了します。

矯正調整料

歯科医院によっては、毎月の通院ごとに矯正調整料がかかります。インビザラインの場合は3,000~5,000円が相場といわれています。矯正終了後の保定期間においては毎回2,000~5,000円が相場のようです。通院ごとに矯正調整料がかかってしまうため不安になるかもしれませんが、この点でもインビザラインは先述のとおり治療期間を最初に計画されるため、予定が立てやすいのがメリットです。

抜歯費用

矯正治療において歯を大きく移動させる場合には、抜歯が必要になることがあります。その場合、保険が適用されることもありますが、自費治療では5,000~10,000円かかります。

インビザラインの保険適用について

インビザラインを含めて矯正治療は費用が高額になることが多いため、保険適用の可能性があるかどうかは気になる点です。しかし、矯正治療は基本的に自由診療で、保険が適用されません。その主な理由は病気の治療ではないため、厚生労働省が矯正治療に保険適用を認めていないことにあります。確かに歯並びが悪ければ歯周病や虫歯になる可能性が高くなります。しかし、矯正治療をすることで確実にそれらの病気のリスクを減らせるわけではありません。
とはいえ、矯正治療であれば100%保険適用ができないのかというと、そういうわけではありません。厚生労働省が指定している疾患に関しては、保険適用が可能です。例えば、顎変形症という著しい受け口や出っ歯などにより、噛み合わせに異常が生じて手術が必要な場合などは例外的に保険が適用されます。ただし、インビザラインでの矯正はそうした疾患を治療することを想定していないため、原則として保険適用はできないと覚えておきましょう。
歯科矯正の保険適用について詳しくはこちら

まとめ

インビザラインの費用や、他の歯科矯正とどのように異なるかをご説明いたしました。
インビザラインを含めて、どの矯正方法を選ぶかは症状によって変わってきます。費用が高額になることや、治療期間が長期に及ぶことなども含めて、まずは信頼できる歯科医院を受診しましょう。インビザラインが適切なのか、別の矯正治療の方が合っているのか、じっくりと相談することをおすすめいたします。

東京先進医療クリニックについて

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監修ドクターの紹介

非公開: 林 伸至
東京先進医療クリニック
歯科・口腔外科 診療部長
歯科新宿院院長 歯科医師
非公開: 林 伸至
Shinji Hayashi

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE

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