
歯を白くするためには、いくつかの治療法があります。どれが自分に合っているかを考える際、さまざまな要素の検討が必要です。ここでは、ラミネートベニアを取り上げ、その治療法のメリット・デメリット、治療にかかる値段について解説します。
ラミネートベニアとは
ラミネートベニアとは歯の表面を薄く削り、セラミックで作られた薄い素材であるラミネートベニア(シェル)を貼り付ける治療法です。
ラミネートベニアはセラミックで作られているため、発色がとても自然で天然の歯に近い仕上がりが特徴です。そのため、歯が変色している、歯の形をきれいに整えたい、歯間を適正な距離に調整したい方などに向いています。
ラミネートベニアとホワイトニングの料金相場
ラミネートベニアとホワイトニングは歯を白くする目的で行われる治療ですが、料金相場が異なります。
ラミネートベニアの値段
ラミネートベニアの値段は1本あたり5~15万円程度といわれています。費用が高額なのは、1本1本個人の歯列や歯の状態に合わせてオーダーメイドで製作されるからです。また、ラミネートベニアは主に審美目的の治療で、保険が適用されず自由診療になるため歯科医院によって値段が異なります。
施術する歯が増えれば、その分費用が加算されます。素材の中には安価なものもありますが、質が悪かったり、施術をする歯科医の技術が低かったりなど、費用ばかりを追求するのは賢明ではないでしょう。
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ホワイトニングの種類と値段
ホワイトニングとは歯の表面にホワイトニング剤を塗り、その成分を浸透させて歯を白くしていく治療法です。そのメカニズムは、化学反応と分割ポリリン酸Naの働きによるものです。化学反応によって色素を分解し、ポリリン酸のマイナス電荷と歯の表面のカルシウムが結合して、汚れの付着を防いでくれるのです。
ホワイトニングにはいくつかの種類があるため、それぞれの概要と値段を紹介します。
・ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、その名のとおり基本的に家で行うホワイトニングです。最初に歯科医院で自分の歯列に合ったマウスピースを製作してもらい、自宅で3週間程度継続して装着します。治療する範囲によって費用は異なりますが、2~10万円程度が相場といわれています。
・オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングです。ホームホワイトニングよりも強力な薬剤を使用するため、1回の治療で歯の白さを実感できることもあります。実際の施術では、まず歯の表面の汚れを落としてから薬剤を塗り、LEDライトを照射します。費用は1本あたり1~5万円程度が相場といわれています。
・デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う治療法です。すぐに歯の白さを実感できると同時に、その作用が持続する点が特徴です。費用は5~15万円程度が相場です。
ラミネートベニアの治療方法
ラミネートベニアの基本的な治療方法は、天然の歯の表面を削って、「シェル」と呼ばれる薄い素材を貼り付けるというものです。具体的には以下の3つに分けられます。
・フルラミネートベニア
歯の表面0.5mm程度削ってから、セラミック製のシェルを貼り付ける施術法。
・パーシャルラミネートベニア
すきっ歯の改善に使用され、シェルを部分的に貼り付ける施術法。
・ノンプレップベニア
歯を削らず天然の歯に、直接シェルを貼り付ける施術法。健康な歯を削ることに抵抗のある方に向いていますが、その分施術した歯が分厚くなります。
ラミネートベニアの治療は一般的に以下のような流れで進められます。
1.カウンセリング
歯科医院でまず歯の状態をチェックしてもらい、歯の色調や形を確認してサンプルの中から自身に合ったシェルを選びます。カウンセリングの際は歯科医にラミネートベニアの治療でどのような悩みを解決したいのか、はっきり伝えるようにしましょう。
2.シェルの作成
装着するシェルは患者さんの歯列や、歯の形に合わせて1つ1つオーダーメイドで製作されます。そのために歯の表面を少しだけ削り、そこに貼り付けるシェルの型取りします。シェルが完成するまで1~2週間程度かかります。
3.シェルの装着
専用の接着剤を使用して、シェルを歯に装着します。その後は1~2回通院し、違和感があるようなら歯科医に伝えましょう。
ラミネートベニアの施術には、全体で3~8週間程度が目安です。
ラミネートベニアのメリット・デメリット
ラミネートベニアのメリットとデメリットを、それぞれ3つずつ紹介します。
ラミネートベニアのメリット
1.歯を削る量が少ない
セラミッククラウンを使用した治療を行う場合、健康な歯を削らなければなりません。この点、ラミネートベニアは削らない方法もあり、厚みを抑えるために削るとしても0.3~0.5mmとごく微量です。また、歯の神経を傷つけてしまう心配も基本的にはありません。
2.歯を理想の色に調整できる
薬剤を用いるホワイトニングですが、歯の質によっては思ったよりも作用が実感できないこともあり得ます。特にホームホワイトニングの場合は、自己管理の上でマウスピースを継続的に装着しなければならないため、それを怠ってしまうと変色があまり改善されないこともあるようです。
それに対してラミネートベニアは、装着する前に自分の歯の色調に合わせて理想の色を選択できます。また、ホワイトニングの場合は一度白くなっても、継続的にホワイトニングを続けなければ元の色に戻ってしまいますが、ラミネートベニアの白さは長期間続く点も特徴のひとつといえるでしょう。
3.歯並びの同時に改善できる
ホワイトニングは歯の色を白くするためだけの治療法ですが、ラミネートベニアはシェルを貼り付けることで歯列内の隙間を埋められます。つまり、歯の色だけでなく、歯並びも同時に改善できる治療法です。もし、歯列矯正によって歯並びを改善しようとすれば、場合によって数年もの長い時間がかかってしまうため、比較的手軽に行えるラミネートベニアはメリットが大きいといえます。
ラミネートベニアのデメリット
1.破損する可能性がある
ラミネートベニアの素材であるセラミックは陶器であり、強い力を加えると割れたり、欠けたりすることがあります。特に、前歯にラミネートベニアを施術した場合、スポーツ時や転倒時などに破損することも考えられます。また、睡眠時に歯ぎしりをする習慣があったり、硬いものをよく食べたりする方も注意が必要です。
2.治療費が高い
上述のようにラミネートベニアの素材はセラミックであり、1本1本オーダーメイドで製作されるため高価です。ホワイトニングにも共通していますが、保険は適用されません。1本10万円程度するラミネートベニアを、何本も貼り付けるには多くの費用がかかります。
3.加齢に伴う歯茎の萎縮によって再治療のリスク
ラミネートベニアは天然の歯をわずかに削ってシェルを貼り付けますが、加齢によって歯茎が萎縮すると見栄えが悪くなる恐れがあります。そのため、もう一度シェルを貼り直す再治療が必要になるケースがあり、さらに費用と時間がかさむ場合が考えられます。
まとめ
ラミネートベニアのメリットやデメリット、治療法や料金相場について解説しました。ホワイトニングに比べて費用はかかるものの、短期間で行える点とその作用が長期間持続するのが特徴です。自分の歯の状態にホワイトニングとラミネートベニア、いずれが最適なのか迷っている方は信頼できる歯科医に検査してもらい、自分の悩みについて相談しながら決めましょう。
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監修ドクターの紹介

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE
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