
歯列矯正で顔の印象が変わることがあります。特に出っ歯やしゃくれ、口ゴボ、乱ぐい歯といった口元に影響がある症例の場合、歯列矯正の効果を感じやすいです。この記事では、歯列矯正で顔つきが変わる理由や、具体的にどのような変化があるのかを解説します。
歯列矯正で顔が変わるって本当?
必ずとは言えないものの、歯列矯正で顔つきが変わる方がいることは本当です。矯正をすることで、噛み合わせがよくなり筋肉のバランスがとれ、歯が本来の位置へ戻るのですっきりとした顔立ちになることがあるからです。
歯列矯正には大きく分けて3種類あります。ワイヤー矯正と、マウスピース矯正(インビザライン)、セラミック矯正です。ワイヤー矯正は、歯にワイヤーを付けることで歯列を整えていきます。マウスピース矯正はマウスピースを歯に装着し、徐々に歯列を動かしていきます。セラミック矯正はセラミックを被せることで歯列を整えていくものです。尚、ワイヤー矯正のほうが幅広い症例に対応できますが、口を開けたときにワイヤーが見えることは念頭に置いておきましょう。一方、マウスピース矯正は樹脂製の透明なマウスピースを使用するので、ほとんど目立たず、矯正をしていることがわかりにくいです。
また、「マスク美人」と言う言葉があるようにマスクをしている時と外した時で顔の印象が変わる原因には、歯並びが大きく関係しています。 歯並びがよければマスクを外しても違和感がないのですが、歯列が整っていないことで顔の上下のバランスも整わず、マスクのつけ外しで大きく印象が変わってしまうのです。
下記は、マスクを外したときに印象が悪くなる原因や、コロナ収束後もマスクをつけたいと考えている方の理由などをまとめている記事です。マスクを外したときに顔の印象が変わってしまう原因についてより詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
歯列矯正が与える効果とは
歯列矯正には歯列を整えるだけではなく、顔が小さく見えたり、しゃくれが改善されたりするなどのメリットがあります。歯列矯正が与える効果について、確認していきましょう。
Eラインがきれいに見える
矯正をすることで、Eラインがきれいに見えるようになります。Eラインとは、鼻先と顎先を一直線に結んだラインのことで、アメリカの歯科医師が提唱しました。Eラインは、横顔の美しさの基準と言われており、横顔を見たときに、ライン上に少し唇が触れるか、数ミリ離れている状態が理想とされています。歯列矯正により、出っ歯やしゃくれなどが改善されるとEラインがきれいに整うでしょう。
口が自然に閉じられるようになる
歯列矯正で前歯の傾きや位置が正しい位置に戻ると、自然と口が閉じられるようになります。特に、出っ歯の症状があるとうまく口が閉じられないことがありますが、矯正によりそれが落ち着くと、口が閉じられるようになるでしょう。
しゃくれが改善される
噛み合わせのズレが原因でしゃくれの症状がある場合、上の前歯と下の前歯を動かし、正しい噛み合わせにすると、しゃくれが改善されます。また、下の歯が上の歯よりも出ているケースも、歯列矯正で改善できるでしょう。
顔が小さく見える
矯正により正しい嚙み合わせになると、顔が小さく見えることがあります。うまく歯が嚙み合っていないと、面長に見えてしまうことがあるからです。また、矯正で前歯の出っ張りがなくなると、人中と呼ばれる鼻の下くぼみ部分が短くなったように見えることもあります。人中が短いほうが、若く見られる傾向にあります。
顔の表情が明るくなる
綺麗に整った歯並びになると話す時や笑った時の自分の口元がより好きになり、顔の表情が明るくなる方もいます。歯列は口の中だけではなく、顔全体のバランスに影響を与えています。歯列がよくなると顔のパーツのバランスもよくなり、今まで歯並びがコンプレックスだった人は、人前で顔を出すのも億劫ではなくなるでしょう。
歯列矯正で顔以外に与える効果とは?
歯列矯正は顔以外にも影響を与えます。例えば、今まで噛み合わせが悪く咀嚼がうまくできなかった場合、矯正で嚙み合わせを改善することで食べ物をしっかりと咀嚼できるようになります。そのほかにも姿勢や滑舌にも影響があるので、下記項目で詳細を説明します。
食事のとり方を改善できる
歯列矯正によって嚙み合わせがよくなると、消化器官への負担が減ります。嚙み合わせが悪いと、十分に咀嚼できずそのまま飲み込んでしまうこともあるでしょう。噛まずに飲み込むと、胃腸に負荷がかかり消化不良を引き起こす可能性があります。きちんと噛めるようになれば消化器官への負荷が減り、体調の改善も期待できます。
姿勢を改善できる
歯並びがよくなると、姿勢を改善できます。口元の筋肉は顔の周辺の筋肉に繋がっているので、不正な嚙み合わせが頭痛や肩こりを引き起こしていることもあるのです。頭痛や肩こりの状態では、よい姿勢をキープできません。また、出っ歯の方で顎の位置がズレており、気道を圧迫し、頸椎が後ろに剃れているケースもあります。しかし、矯正で嚙み合わせが治ると首の骨の反りや角度が正しい方向へと改善し、姿勢がよくなった方もいます。
滑舌が良くなる
歯並びのよさは舌が動かしやすさや、滑舌・発音のよさに影響します。特にさ行、た行、な行、ら行は舌が歯の裏側にあたるので、歯並びの状態が発音に大きく影響しています。したがって、正しい歯列に矯正することは、滑舌や発音の改善に役立つのです。
歯の矯正で「顔が変わった」と感じやすい人
歯列矯正後に、顔が変わったという印象を受けやすい方がいます。それは、出っ歯・しゃくれ・口ゴボ・乱ぐい歯の症状の場合です。それらの症状は特に口元の形状に影響を与えているので、矯正すると印象が変わりやすいのです。歯列矯正をするとなぜ顔が変わったと感じるのか、その原因を症状別に紹介します。
①出っ歯
出っ歯は、上の歯が前にでている状態です。歯並びや噛み合わせの影響で口が閉じられなかったり、口元が膨らんで見えたりする場合があります。しかし、矯正をすれば上顎の突出が改善されるため、顔つきが変わったと感じられるでしょう。Eラインもきれいに見えるようになります。
②しゃくれ
しゃくれは出っ歯と反対で、下の歯が突出している状態です。歯が原因の場合は受け口、顎が原因の場合はしゃくれと呼んでいます。歯列矯正で下の歯の突出が改善されると、フェイスラインが整い、顔が変わったような印象を受けるでしょう。出っ歯と同様、歯列矯正後はEラインが整って見えます。
③口ゴボ
口ゴボとは、口元が膨らんでいるように見える状態です。出っ歯のように上の顎や歯が出ている場合や、上下と歯や顎が突出している場合に口ゴボになります。矯正により、上下の歯が本来の位置に戻ることで、口元がすっきりしたように見えます。
④乱ぐい歯
乱ぐい歯とは、叢生(そうせい)と呼ばれ、歯列にデコボコがある状態です。犬歯が前に出ている八重歯も、乱ぐい歯の一種です。歯列矯正で口元や顔の輪郭に大きな変化はないかもしれませんが、笑ったときなどの印象がよくなるでしょう。
まとめ
歯列矯正により歯並びがよくなると、顔つきが変わり小顔に見えるようになることがあります。例えば前歯や下の歯が突出している状態であれば、それが治るので口元がすっきり見えるようになり、フェイスラインもスマートになるでしょう。それにより、小顔に見えるのです。また、口元が整うことでEラインもきれいに見えるようになるでしょう。ほかにも、歯列矯正は姿勢の改善や消化不良の改善にも影響があります。矯正で顔つきがよくなることは副産物ではありますが、嬉しい効果と言えるでしょう。
東京先進医療クリニックについて

「治療中の苦しさや恐怖心は仕方がない」「歯科へは何度も通うもの」と思っていませんか?東京先進医療クリニックでは、患者様のストレスに徹底的に寄り添うことに努めています。全身麻酔による歯科治療が可能であることも、そのうちの一つです。
先進的な機器を揃えた設備と高度な技術を持った医師、スタッフ一同でご来院お待ちしております。
監修ドクターの紹介

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE
マウスピース矯正(インビザライン)の関連記事
一覧を見る



当院までのアクセス
-
所在地:
〒107-0052 東京都港区赤坂6-6-3
-
アクセス:
東京メトロ千代田線「赤坂」駅より
徒歩3分
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅より
徒歩7分
東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附」駅より
徒歩10分