マウスピース矯正(インビザライン)は痛い?痛みの原因や対処法について解説!
最終更新日:2023.3.2

マウスピース矯正(インビザライン)は痛い?痛みの原因や対処法について解説!

ワイヤー矯正と比べて、目立ちにくいのが特徴のマウスピース矯正(インビザライン)。しかし、矯正中の痛みがあるのか気になるところです。
ここでは、マウスピース矯正(インビザライン)の痛みの原因や、対処法について解説します。

マウスピース矯正(インビザライン)は痛い?

マウスピース矯正で感じる痛みは、人それぞれです。しかし、全般的にマウスピース矯正で感じる痛みの程度は、ワイヤー矯正より少ないといえます。

マウスピース矯正(インビザライン)の痛みの原因ついて

マウスピース矯正の痛みは、歯を移動させる過程で生じます。インビザライン矯正は、マウスピースを取り変えながら少しずつ歯を矯正していくもので、動かせる幅は1枚で最大0.25mmに制限されています。そのため、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうが、感じる痛みは少ないとされています。
また、矯正装置が頬や唇に当たって傷や口内炎などができてしまい、痛みが起こるケースも考えられます。ワイヤー矯正の矯正装置が金属であることが多いのに比べ、マウスピース矯正は透明で柔らかなマウスピース(アライナー)を使って矯正するため、口内炎などができるリスクも少ないです。

マウスピース矯正(インビザライン)で痛みを感じるケース

マウスピース矯正で痛みを感じる具体的なケースとして、次の6つが挙げられます。

・ 矯正開始直後に感じる痛み
・ マウスピース(アライナー)が歯茎に当たって感じる痛み
・ アタッチメントにより感じる痛み
・ 食事中に感じる痛み
・ マウスピース(アライナー)交換後に感じる痛み
・ リテーナー装着時に感じる痛み

矯正開始直後に感じる痛み

多くの方が矯正を始める段階で痛みを感じるようです。マウスピース(アライナー)の装着に慣れておらず、理想的な歯列と現在の歯列にはギャップがあるため、ある程度の痛みはやむを得ません。ほとんどの場合は3日程度で痛みが和らぐため、この段階での痛みを過度に心配する必要はありません。とはいえ、仕事や私生活に影響を及ぼすほどの痛みが生じる場合は、歯科医師に相談しましょう。

マウスピース(アライナー)が歯茎に当たって感じる痛み

上述したようにマウスピースは、柔らかいプラスチックで作られているため、ワイヤー矯正に比べると口腔内の部位に触れてしまい、痛みを感じることは少ないといえます。しかし、マウスピースは歯茎を覆うように作られており、その端が歯茎に当たって痛みを感じることもあります

アタッチメントにより感じる痛み

アタッチメントとは硬質レジンで作られた突起物のことで、マウスピースを歯列に密着させ、矯正効果を高めるために使用されるものです。マウスピースを装着している間は、アタッチメントが口腔内に当たることはないので痛みはありません。しかし、食事中などでマウスピースを取り外しているときは、アタッチメントが口内を傷つけてしまい、痛みを感じる恐れがあります。

食事中に感じる痛み

マウスピース矯正によって歯が移動するのは、歯槽骨に力をかけているためです。歯槽骨は歯の根っこである歯根が埋まっている箇所であり、食べ物を噛むときには同じ部位に力がかかってしまいます。特に、硬いものを食べる際には大きな力が歯根にかかるため、痛みを感じるのです。

マウスピース(アライナー)交換後に感じる痛み

インビザラインのマウスピースは、定期的に交換することを前提に治療計画が立てられています。交換する際に痛みを感じることがありますが、これまで装着していたマウスピースと新しいもので形状にズレがあるためです。マウスピースのズレによって徐々に矯正していくため、この時に感じる痛みはある程度は仕方がありません。治療開始時と同じように、3日程度装着することで新しいマウスピースにも慣れて、痛みは治まっていくでしょう。

リテーナー装着時に感じる痛み

リテーナーとは矯正期間が終わり、歯を新しい位置に固定する「保定期間」に装着する装置です。リテーナーは、矯正期間に装着してきたマウスピースよりも硬いことが特徴で、付け慣れず不快感を覚える患者さまも多いようです。そのため、締め付けられているような痛みを感じることがあります。
また、リテーナーをマウスピースと同じような要領で、歯列にはめ込むと痛みを感じることもあるため、つけ方も工夫してみましょう。

マウスピース矯正(インビザライン)が痛い時の対処法について

マウスピースの痛みに対処する3つの方法を解説します。

・ 痛み止めを処方してもらう
・ 歯に与える刺激が少ない食事を選ぶ
・ 矯正用のワックスを使用する

痛み止めを処方してもらう

マウスピースに慣れずに痛みが消えない場合は、痛み止めを処方してもらいましょう。痛み止めには、いくつかの種類があります。強い鎮痛作用を持つのは、ロキソニンやイブプロフェン鎮痛剤です。鎮痛効果の点で若干弱いのは、カロナールのようなアセトアミノフェン鎮痛剤です。歯の動きにも影響を与えるため、どの鎮痛剤を処方するかは歯科医と相談して決めましょう。

歯に与える刺激が少ない食事を選ぶ

上述したように、食事の際に歯を噛みしめると歯根に力がかかり、痛みを感じることがあります。そのため、少しでも歯に与える刺激が少ない食材や、料理を選ぶことも痛みを緩和するのに役立ちます。
体を作るたんぱく質は必要ですが、肉料理は歯に力がかかるため、豆腐や魚を中心とした柔らかい食材がおすすめです。また、肉を選ぶ場合にはひき肉を使ってもよいでしょう。

矯正用のワックスを使用する

マウスピースを外すときに口内を傷つけることによる痛みには、矯正用のワックスも効果的です。歯科用ワックスは無害で、安心して使用できます。

まとめ

マウスピース矯正の痛みは、ワイヤー矯正に比べると少ないとはいえ、避けられない場合もあります。しかし、痛みが生じる原因を理解すれば、その対処法も分かります。数日間様子を見て痛みが治まらないようなら、鎮痛剤を処方してもらうなど、医師に相談して対処法を考えるようにしましょう。

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監修ドクターの紹介

非公開: 林 伸至
東京先進医療クリニック
歯科・口腔外科 診療部長
歯科新宿院院長 歯科医師
非公開: 林 伸至
Shinji Hayashi

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE

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