歯を白くする方法とは?黄ばみの原因6つもご紹介
最終更新日:2023.10.5

歯を白くする方法とは?黄ばみの原因6つもご紹介

歯は色素の付着や神経の壊死(えし)、脱灰などが原因で黄ばみが生じます。黄ばんだ歯を白くするには、自宅や歯科医院でのケアが欠かせません。今回は歯が黄ばむ6つの原因、自宅で歯を白くする3つの方法、歯科医院で歯を白くする4つの方法をお伝えします。

歯を白くしたい!黄ばみの原因6つ

最初に歯が黄ばむ原因とされる、代表的な6つの要素を解説します。

  1. 色素の付着(コーヒー・タバコ)
  2. 象牙質の透過(遺伝・加齢)
  3. 神経の壊死
  4. 歯垢の付着
  5. 脱灰
  6. 抗生物質

1: 色素の付着(コーヒー・タバコ)

コーヒーに含まれる色素やタバコのヤニなどは、歯が黄ばむ原因のひとつです。歯の表面部分のエナメル質は、ペリクルという薄い膜で覆われており、ここにコーヒーに含まれる色素などが付着すると、ステイン(着色汚れ)になります。そして、ステインが積み重なって固着してしまうと、歯は黄ばみやすくなるのです。ステインはすぐには固着しないため、正しい歯磨きの継続が黄ばみ予防につながります。

なお、コーヒーやタバコ以外でステインの原因となるのは、次のようなものです。

ステインの原因になるもの
  • 紅茶
  • ウーロン茶
  • 赤ワイン
  • チョコレート
  • カレー粉
  • ケチャップなど

2: 象牙質の透過(遺伝・加齢)

歯の表面のエナメル質は、加齢とともにすり減って薄くなります。このエナメル質は半透明ですが、エナメル質の下にある象牙質はもともと黄色味がかっています。つまり、歳を重ねてエナメル質の下にある象牙質が見えやすくなることで、歯は黄ばんで見えるのです。
エナメル質の厚さは遺伝する場合もあるとされているため、人によっては黄ばみが目立ちやすいかもしれません。

3: 神経の壊死

事故などでぶつけて神経が死んだ歯は、黄色や黒に変色します。神経が死んでしまうと血液循環がなくなるため、歯の構成成分のコラーゲンなどが劣化して変色を起こしてしまうのです。

このケースでは、表面から行うホワイトニングでは効果を得られない場合があります。よって、神経が死んだ歯を白くするには、ウォーキングブリーチ(歯の中に薬剤を入れるホワイトニング法)や、被せ物(クラウン)などが検討されます。

4: 歯垢の付着

歯の表面に歯垢(しこう)が積み重なることでも、歯は黄ばみます。歯垢とはプラークとも呼ばれ、白くねばねばした細菌と代謝物の塊です。歯垢はもともと白いものの、飲食物の色素が染み込むと黄色に変色します

歯垢は粘着力が強いため、うがいでは取れません。歯垢を残さないようにするには、歯ブラシでのブラッシングが欠かせません。また、歯に付着する細菌の多くは唾液で流されます。しかし、唾液が流れにくい場所は歯垢が付きやすいので、注意してください。

歯垢が付きやすい場所
  • 歯と歯の間
  • 歯と歯茎の境目
  • 奥歯の噛み合わせ部分 など

5: 脱灰

脱灰(だっかい)とは、むし歯の原因菌とされるミュータンス菌が、飲食物の糖を取り込んで、歯のエナメル質のミネラル成分を溶かす現象です。通常はこの脱灰と溶け出たミネラル成分が、唾液によって元の状態に戻る再石灰化が繰り返され、両者のバランスは保たれています。しかし、甘いものを長時間食べ続けるなど、脱灰と再石灰化のバランスは崩れてしまいます。エナメル質のミネラル成分が溶け出たままになると、歯の表面に凹凸ができて、光が乱反射するため、黄ばんで見えるようになるのです。

脱灰と再石灰化のバランスを崩さないためには、だらだら食べるのを止める、食後に歯を磨いて、ミュータンス菌の栄養となる糖を口の中に残さないことが大切です。

6: 抗生物質

子どもの頃にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したことで、歯が黄ばむケースもあります。テトラサイクリン系の抗生物質は、着色などの副作用があるとされているためです。テトラサイクリン系の抗生物質は黄色っぽく、歯が形成される時期に服用すると、歯の内部にその色素が沈着して、着色を起こすといわれています。現在は処方されるケースが少なくなっていますが、程度がひどい場合は、着色が強くなり縞模様も見られるのが特徴です。

程度が軽いものは、ホワイトニングで対応できます。しかし、強く変色している場合は、歯の表面を薄く削ってセラミックを貼るラミネートベニアや、被せ物をするセラミッククラウンなどで対応します。

歯を白くするためにはどうすればいいの?

歯を白くする方法には、大きく分けて「自宅でのケア」と「歯科医院でのケア」があります。

歯を白くする方法《自宅でのケア》

自宅で歯を白くする主な方法は、次の3つです。

  1. ホワイトニング用の歯磨き粉
  2. 歯の消しゴム
  3. ホワイトニングペン

1: ホワイトニング用の歯磨き粉

ホワイトニング用の歯磨き粉は、自宅で歯を白くする一般的な方法といえます。歯磨き粉を選ぶ際のポイントは、以下の2つです。

  • 分割ポリリン酸ナトリウム・ヒドロキシアパタイトが含まれていること
  • 発泡剤不使用なこと

分割ポリリン酸ナトリウムには、ステイン(着色汚れ)除去や沈着防止効果、歯周組織の再生促進作用があるとされています。ヒドロキシアパタイトには、歯垢の吸着除去や小さな傷を埋めて滑らかにして、汚れを付きにくくする効果が期待できます。発泡剤が入っていると、口の中が泡で一杯になることで磨けた気になりやすいので、発泡剤不使用のものがおすすめです。

ホワイトニング用の歯磨き粉はどのくらい効果があるか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

2: 歯の消しゴム

歯の消しゴムとは、文房具の消しゴムのようなホワイトニンググッズです。シリコンゴムと研磨剤が含まれていて、歯の着色汚れを削って落とします。ドラッグストアやディスカウントストア、通販サイトなどで100円~1,000円程度で購入できます。

歯の気になる部分をピンポイントで白くする、効果をすぐに実感できる点などが、歯の消しゴムのメリットです。しかし、研磨剤が含まれているため、力を入れすぎると歯のエナメル質を傷つける恐れがあり、知覚過敏の原因にもなりかねません。

使い方
  1. 歯磨きをする
  2. 歯の水分をティッシュなどで取り除く
  3. 歯の消しゴムで優しく擦る
  4. 口をゆすぐ

3: ホワイトニングペン

ホワイトニングペンは、ペン型の容器に入っているジェルを塗って歯を白くするアイテムです。ジェルに含まれる亜塩素酸ナトリウムでステインを落とし、歯本来の白さを目指します。ドラッグストアや通販サイトなどで、2,000円~5,000円程度で販売されています。

また、海外製のホワイトニングペンの中には、歯科医院のホワイトニングで使われる成分の過酸化水素が含まれているものも見られます。こうしたホワイトニングペンは、高い効果を期待できるものの、炎症や痛みなどのトラブルが起きるリスクもあるため注意しましょう。

使い方
  1. 歯磨きをする
  2. 歯の水分をティッシュなどで取り除く
  3. ホワイトニングペンのジェルを塗る
  4. 浮いた汚れを歯ブラシで取り除く

歯を白くする方法《歯科医院でのケア》

次に、歯科医院で歯を白くする4つの方法を紹介します。

  1. オフィスホワイトニング
  2. ホームホワイトニング
  3. デュアルホワイトニング
  4. PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

下記記事では、ホワイトニングの効果を感じるまでの回数や、持続期間についてまとめています。

1: オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院での施術が必要なホワイトニングのことです。過酸化水素が含まれた薬剤を歯の表面に塗布し、特殊な光を照射し歯を白くします。施術は、歯科医師や歯科衛生士が行います。

自宅でケアする方法よりも効果を実感しやすく、施術中にトラブルが起きても適切に対処してもらえるのがメリットです。ただし、オフィスホワイトニングは短期間で白くしていくため、色戻りが早かったり、人によっては施術を受けられなかったりなどのデメリットもあります。また、オフィスホワイトニングに限らず、ホワイトニング自体は審美目的とみなされることから、保険が適用されません。

オフィスホワイトニングは、1回30分~60分の施術が3回~6回必要で、一度で1万3,000円~5万5,000円程度かかるのが一般的です。

こちらの記事では、オフィスホワイトニングのメリットやデメリットをさらに詳しく解説しています。

2: ホームホワイトニング

歯科医院に通わずに、自宅で専用のマウスピースを装着して、歯を白くするのがホームホワイトニングです。マウスピースは歯科医院で型取りして作成しますが、それ以降は自宅で対応できます。自宅では、歯科医院で処方されたジェル状の薬剤をマウスピースに注入し、毎日数時間程度装着します。

ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも白さが長持ちすることがメリットです。しかし、即効性に欠ける、人によっては毎日のマウスピース装着が面倒に感じる点がデメリットです。
一般的に、マウスピースの制作に1万5,000円~4万円程度、1週間分の薬剤代に5,000円程度かかります。

ホームホワイトニングの効果や、オフィスホワイトニングとの違いを把握したい方には、こちらの記事がおすすめです。

3: デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、歯科医院での施術が必要なオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングを併用する方法です。それぞれの方法のみで実践するよりも、短期間で歯を白くできる可能性があり、色戻りもしにくいといわれています。とはいえ、2つの方法を併用するため、費用面の負担は大きくなります。

デュアルホワイトニングの相場は、5万円〜10万円程度です。誰にとっても手軽な方法とはいえないものの、効果と持続性を求める方は検討してみてください。

4: PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

PMTCとは歯科医師や歯科衛生士が、専用の機械で歯の清掃・研磨をすることです。セルフケアでは落とせない汚れや歯垢を取り除き、歯を自然な白さに近づけます。5,000円~2万円程度が相場です。歯の表面がツルツルになるため、汚れが付きにくくなる効果も期待できます。また、虫歯や歯周病、歯肉炎の予防効果が見込めるのも特徴です。

ただし、PMTCは治療ではなく予防を目的とした施術なので、ホワイトニングと同じく保険が適用されません。それに、PMTCを行っていない歯科医院もあるため、興味のある方は事前に確認しておきましょう。

歯を白くするなら【東京先進医療クリニック】

東京先進医療クリニックでは、通常のホワイトニングや歯のクリーニング以外に、半導体レーザーによるホワイトニングを提供しています。半導体レーザーホワイトニングは、短期間で歯を白くしたい方や、薬剤がしみるのが苦手な方に向いています

以下は、半導体レーザー照射前、照射後の画像です。

半導体レーザーホワイトニング症例 BEFORE/AFTER 1半導体レーザーホワイトニング症例 AFTER/AFTER 2

一度の施術で、自然な白さに近づいている様子をおわかりいただけるのではないでしょうか。

当院では、複数の薬剤・治療法を用意しているため、患者さまそれぞれに合った方法で、黄ばみの改善を目指せます。「ホワイトニングはやったことがあるけど、あまり効果がなかった」という方も、お気軽に東京先進医療クリニックにご相談ください。

まとめ

色素の付着や神経の壊死、脱灰、抗生物質などが原因となって歯は黄ばみが発生します。黄ばんだ歯が気になる場合は、ホワイトニング用の歯磨き粉やオフィスホワイトニングなどを試してみましょう。オフィスホワイトニングなら色合いを調整しやすいため、希望に合わせた白さを選べます。ホワイトニングで歯の黄ばみをどうにかしたいとお考えなら、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

東京先進医療クリニックについて

東京先進医療クリニックについて

「治療中の苦しさや恐怖心は仕方がない」「歯科へは何度も通うもの」と思っていませんか?東京先進医療クリニックでは、患者様のストレスに徹底的に寄り添うことに努めています。全身麻酔による歯科治療が可能であることも、そのうちの一つです。
先進的な機器を揃えた設備と高度な技術を持った医師、スタッフ一同でご来院お待ちしております。

監修ドクターの紹介

非公開: 林 伸至
東京先進医療クリニック
歯科・口腔外科 診療部長
歯科新宿院院長 歯科医師
非公開: 林 伸至
Shinji Hayashi

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE

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