
歯列矯正でブサイクになる原因には、「口元が引っ込み過ぎた」「非抜歯で無理に歯列矯正した」などが挙げられます。歯列矯正後にブサイクになったと感じたら、安くはないお金と時間をかけた意味がありませんよね。この記事では、歯列矯正でブサイクになる6つの原因、ブサイクにならないための4つの対策、失敗しないための5つの方法などを解説します。
歯列矯正でブサイクになることがある!
最初に、歯列矯正によってブサイクになる6つの原因を、詳しく見ていきましょう。
- 口元が引っ込み過ぎたから
- 非抜歯で無理に歯列矯正したから
- ほうれい線が目立つようになったから
- 面長に見えるようになったから
- 唇の見え方が変わったから
- ブラックトライアングルができたから
歯列矯正の効果や、効果を感じやすい人の特徴について興味がある方は、以下の記事もご覧ください。
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1: 口元が引っ込み過ぎたから
歯列矯正では、前歯や口元が突出しているのを改善するために、それらを引っ込める場合があります。しかし、引っ込め過ぎると、ブサイクに感じてしまう原因となります。口元が引っ込み過ぎた場合、頬がこけて見えたり老けて見えたりしやすくなり、理想のEラインからも遠ざかるからです。
Eラインとは、アメリカの歯科矯正医のロバート・リケッツ氏が提唱した、横顔の美しさを判断する際の基準のひとつです。顔を横から見て、鼻先と下顎の先を結んだ線をEラインといいます。日本人はEライン上に上唇があり、下唇は2mm程度内側にある状態が理想的だといわれています。
2: 非抜歯で無理に歯列矯正したから
無理な歯列矯正が原因で、ブサイクになったと思う方もいます。出っ歯や、口元が盛り上がる口ゴボになる場合があるためです。
歯列矯正の際、患者さまからの強い希望により、抜歯の必要性が高いにもかかわらず、非抜歯で施術するケースも見られます。この場合、歯を綺麗に並べるスペースを十分に確保できないため、出っ歯や口ゴボにつながります。これは、部分矯正やマウスピース矯正で起こりやすい事例です。
3: ほうれい線が目立つようになったから
歯列矯正後にほうれい線(鼻の両脇から口の両端まで伸びるシワ)ができた、または際立つようになったことで、ブサイクに見えてしまうケースもあります。ただし、歯列矯正そのものが、ほうれい線の直接の原因にはなりません。
出っ歯や上下の歯が前に出ている上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)の場合に、引っ込める矯正治療をすると、それまで伸びていた皮膚がたるんでしまいます。その結果、ほうれい線ができたり目立ったりするようになるのです。また、矯正装置の痛みで噛む回数が少なくなると、表情筋が衰えて皮膚の張りも失われるため、ほうれい線が際立つリスクが高まります。
4: 面長に見えるようになったから
歯列矯正で偏っていた噛み合わせが調整されると、それまで張っていた咬筋(こうきん)が緩み、エラが解消される場合があります。そうなると、顔つきがスッキリして面長に見えるようになり、ブサイクになったと感じる方も出てきます。
また、鼻の下が長くて前歯が出ている方も注意が必要です。前歯を引っ込め過ぎると、鼻の下が余計に長くなり、面長につながる恐れがあるためです。
5: 唇の見え方が変わったから
歯列矯正で唇の見え方が変わったことで、ブサイクになるケースも考えられます。前歯を下げ過ぎたときに唇も必要以上に後退し、赤唇(せきしん/唇の赤い部分)が薄くなる場合もあるからです。赤唇が薄くなると、若さが失われて老けて見えやすくなります。また、歯列矯正で歯並びが整ったために、唇の厚さが変わって見えるようになる方もいます。
ただし、歯列の乱れがたらこ唇の原因になっていて、歯列矯正によって薄くなったときは、唇が本来の状態に戻ったと捉えた方が良いでしょう。
6: ブラックトライアングルができたから
ブラックトライアングルとは、歯茎と歯と歯の間の部分にできる三角形(トライアングル)の隙間のことです。ブラックトライアングルができてしまうと、老けていると感じることがあります。
特に歯並びが極端に悪い方は、ブラックトライアングルが生じやすいため気を付けてください。歯が重なっている部分には、十分な歯槽骨(歯の根っこを支える骨)がないケースが多く、歯並びが悪い場合の歯列矯正では、そこにも歯を並べなければなりません。そして、矯正後は歯茎が下がって、ブラックトライアングルができる恐れが高いといわれています。
歯列矯正によってブサイクにならないための対策
どのようにすれば、歯列矯正でブサイクにならずに済むのでしょうか?ここからは、歯科矯正でブサイクにならないための対策を4つ紹介します。
- 歯列矯正のゴールを歯科医師と共有する
- 必要に応じて抜歯を検討する
- 矯正方法ごとのメリットとデメリットをよく理解する
- 全体矯正も選択肢に含める
1: 歯列矯正のゴールを歯科医師と共有する
歯科医師と患者さまが、最終的にどのような仕上がりになるかをきちんと共有できていれば、ブサイクになる確率は下げられます。矯正結果に納得できない場合は、再矯正も視野に入れなければならず、その際はさらにお金と時間がかかり、体への負担も増してしまいます。こうした事態を防ぐには、担当の歯科医師に矯正後はどのような見た目になりたいか、丁寧に伝えておくことが重要です。
2: 必要に応じて抜歯を検討する
歯列矯正の際に、絶対に抜歯したくないと思う方もいます。しかし、歯科医師に抜歯を勧められたときは、必要性をしっかりと聞いた上で検討した方が良いと考えられます。抜歯が必要な状態なのに拒否すれば、上述したように無理な歯列矯正をすることになり、ブサイクになるリスクが高まるためです。
そもそも抜歯の有無は、素人が簡単に判断できるものではありません。また、歯科医師は検査結果や顎の状態、骨のバランスなどを考慮した上で、抜歯の必要性を評価しています。もちろん抜歯が不要なケースもあるので、治療内容についてわからないことがあれば、治療前に歯科医師に説明してもらいましょう。
3: 矯正方法ごとのメリットとデメリットをよく理解する
歯列矯正の各方法には、メリットだけでなくデメリットもあります。メリットばかりに目がいき、デメリットを把握せずに矯正方法を選んでしまうと、結果的に顔のバランスが崩れてブサイクになるかもしれません。
メリットとデメリットを自分で全て把握するのは難しいため、歯列矯正を検討している場合は、歯科医師への相談が重要になります。そして、口の中や歯並びは人それぞれ状態が異なるので、十分検討した上で矯正方法を選ぶことが大切です。
このとき、時間をかけて丁寧に説明してくれる歯科医師であれば、信頼して治療を任せられる可能性が高いと判断できます。
4: 全体矯正も選択肢に含める
歯列矯正は、最初から全体矯正を選択肢に含めておいた方が、ブサイクになりにくいといえます。
部分矯正であれば、費用を抑えやすく治療期間も短く済みますが、対応できる症例や治療内容が限られています。例えば、程度のひどい出っ歯や骨格に問題があるケースは、部分矯正には向いていません。加えて、歯を全体的に動かす必要があるのに部分矯正で済ませてしまえば、中途半端な結果しか得られず、大幅な改善が見込めなくなります。
全体矯正は部分矯正よりも費用負担が増えますが、顔のバランスを整えるためには、最初から選択肢に入れておいた方が良いでしょう。
歯列矯正で失敗しない方法は?
歯列矯正での失敗を防ぐには、ポイントを押さえて歯科医院を選ぶことが重要です。そこで、歯科医院を選ぶときのポイントを5つ解説します。
- 相談しやすい歯科医院を選ぶ
- 矯正医のいる歯科医院を選ぶ
- 詳しく検査してくれる歯科医院を選ぶ
- 矯正後も診てもらいやすい歯科医院を選ぶ
- トラブル時にきちんと対応してくれる歯科医院を選ぶ
1: 相談しやすい歯科医院を選ぶ
まずは、相談しやすい雰囲気の歯科医院を選ぶことが大切です。例え人気があっても、医師に話しかけにくい歯科医院では、満足な矯正治療は受けられません。しかし、親身になって話を聞いてくれる医師のいる歯科医院なら、治療内容について不安なことやわからないことを質問しやすくなるので、失敗を避けやすくなります。
また、矯正方法や症状によって違いはあるものの、歯列矯正は1〜2年程度かかり、中には3年以上の治療期間が必要な方もいます。したがって、長期間通い続ける面でも、相談しやすい雰囲気かどうかの判断は重要です。
2: 矯正医のいる歯科医院を選ぶ
歯列矯正の仕上がりには医師の技術が大きく影響するので、失敗しないためには矯正医がいる歯科医院を選ぶのもポイントです。加えて、認定医や専門医資格を持っている矯正医なら、より信頼して矯正治療を任せられます。認定医や専門医資格は、一定の条件をクリアしなければ取得・更新ができません。
そして、歯科医師免許があれば矯正治療そのものは可能ですが、必要な訓練を積んでいない場合はトラブルが起きるリスクがあります。
また、一般歯科と矯正歯科では治療目的が異なります。一般歯科では、虫歯などを元の状態に戻すことを目的とし、矯正歯科では歯並びなどを作り変えることを目的としています。歯科医院を選ぶ際は、こうした点も覚えておきましょう。
3: 詳しく検査してくれる歯科医院を選ぶ
歯列矯正は詳しい検査ができるほど、矯正結果の予測精度が高くなります。ここで重要なのは、検査にセファログラム(頭部X線規格写真)を取り入れている歯科医院かどうかです。
セファログラムとは、顔面や頭部を正面と側面から撮影し、歯の移動や顎の位置などの分析に用いられるものです。事前に希望通りの見た目になるかが、わかりやすくなるメリットがあります。
セファログラムがなくても、歯列矯正そのものは可能です。しかし、セファログラムによる分析ができる歯科医院を選んだ方が、失敗のリスクは低くなると考えられます。
4: 矯正後も診てもらいやすい歯科医院を選ぶ
歯列矯正後は後戻りを防ぐ目的で、リテーナーと呼ばれる装置をできるだけ長く使い続けた方が良いといわれています。そのため、歯列矯正後も診てもらいやすい歯科医院を選ぶことも重要です。後戻りとは、矯正後に歯並びがもとに戻る現象です。
中には保証期間を設けていて、後戻りした際の治療費は無料としている歯科医院もあります。そうした歯科医院なら、歯列矯正後の費用負担も心配なく過ごせます。
5: トラブル時にきちんと対応してくれる歯科医院を選ぶ
何らかのトラブルが起きたときに、適切に対応してくれる歯科医院かどうかも、失敗を防ぐためには欠かせないポイントです。矯正中は、矯正装置が外れた、外食時に矯正装置をなくしてしまった、痛みが出てきて食事ができないなど、さまざまなトラブルが起こり得ます。こうしたときに、その後の対応方法を電話で指示してくれたり、簡易的な矯正装置を作成してくれたりする歯科医院なら、トラブルの拡大を防ぎやすくなります。
歯列矯正には高額な治療費がかかりやすいので、こうした点もチェックしておきましょう。
正しく治療すれば歯列矯正でキレイになれる!
歯列矯正後は「ブサイクになった」と感じる方だけでなく、「キレイになった」と満足している方もいます。そこで次は、歯列矯正でキレイになれる理由を3つお伝えします。
- 横顔が改善されるから
- 顔のバランスが整うから
- 第一印象が良くなるから
1: 横顔が改善されるから
出っ歯や受け口、口ゴボなどは、歯列矯正をすることで改善が見込めるようになります。結果として、記事前半で紹介したEラインが理想的な状態に近づき、キレイになれる可能性を高められます。
また、それまでコンプレックスだった部分が改善されれば、自然に笑えるようにもなるでしょう。自然な笑顔は人を惹きつけるため、異性からの印象が良くなることも期待されます。
2: 顔のバランスが整うから
歯列矯正で噛み合わせが良くなると、顔のバランスが整ってキレイになったと感じる方もいます。噛み合わせが悪いことで負荷がかかっていた筋肉の張りが歯列矯正で解消され、顔が本来のバランスを取り戻す場合もあるためです。人によってはエラ張りが軽減して、小顔に見えたり痩せて見えたりするかもしれません。
3: 第一印象が良くなるから
歯列矯正後にキレイになれる理由には、歯並びと第一印象の関係性も影響しています。このことがわかる調査結果を紹介します。
日本臨床矯正歯科医会が男女1,000人を対象に実施した調査(*1)によると、「歯並びは第一印象を左右する」と答えた人の割合は72.6%でした。つまり、歯並びが整うと、それだけで第一印象が良くなってキレイに見える可能性があるのです。
*1 出典:公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会「歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査」
歯列矯正を考えている人の「よくある質問」
続いて、歯列矯正でよくある質問を3つ紹介します。初めて歯列矯正する際は、わからないことだらけになりがちなので、ぜひ参考にしてください。
- 治療費はどのくらいかかる?
- 歯列矯正は何歳まで受けられる?
- まずは相談だけでも大丈夫?
1: 治療費はどのくらいかかる?
治療方針や症例によって異なりますが、歯列矯正にかかる治療費の目安は80~120万円程度です。そして、歯列矯正は見た目を整えるものとみなされるため、基本的に健康保険が適用されず、全額自己負担となります。ただし、先天的な疾患がある場合や、骨格からの改善が必要なケースでは、健康保険が適用されます。
2: 歯列矯正は何歳まで受けられる?
歯茎や歯槽骨などが正常な状態であれば、何歳からでも歯列矯正は可能です。しかし、年齢が高くなるほど、虫歯で歯を失ったり歯周病で歯槽骨が減ったりしやすいので、難しくなります。また、虫歯などがあれば、そちらの治療を優先しなければなりません。
3: まずは相談だけでも大丈夫?
もちろん問題ありません。初診相談に必要な時間は30〜60分程度で、費用の目安は3,000〜5,000円程度です。
相談する際は、次のような内容を整理しておくのがおすすめです。
- 歯並びで気になること
- 矯正後にどうなりたいか?
- 大きな病気にかかったことがあるか?
- 抜歯したことがあるか?
- 顎関節に痛みはあるか?
1度の相談で不安や疑問を解決できなければ、セカンドオピニオンとして別の歯科医院を訪ねてみるのもひとつの方法です。
ブサイクにならない治療なら【東京先進医療クリニック】
歯列矯正でブサイクになるのを避けたい方は、東京先進医療クリニックにご相談ください。
当院では、乱れた歯並びを整える方法として、マウスピース矯正やセラミッククラウンを提供しています。セラミッククラウンとは、歯を削りそこにセラミック製の被せ物をする方法です。
一例として、セラミッククラウンでの治療例を紹介します。以下の画像では、上下12本の歯をジルコニアと呼ばれる素材で仕上げています。


歯列矯正は症状に合わせた方法で行うことが重要です。当院では、カウンセリングに時間をかけて、患者さま一人ひとりに合った方法を提案していますので、歯列矯正のことなら東京先進医療クリニックにご相談ください。
まとめ
歯列矯正で口元が引っ込み過ぎたり、ほうれい線が目立つようになったりすると、矯正前よりブサイクになる恐れがあります。これを防ぐには、歯列矯正のゴールを歯科医師と共有する、必要に応じて抜歯を検討するなどの対策が有効です。また、相談のみであれば、時間や費用もそれほど多くはかかりません。歯列矯正後にブサイクになってしまわないか心配な方は、気軽に歯科医院へ相談してみてください。
東京先進医療クリニックについて

「治療中の苦しさや恐怖心は仕方がない」「歯科へは何度も通うもの」と思っていませんか?東京先進医療クリニックでは、患者様のストレスに徹底的に寄り添うことに努めています。全身麻酔による歯科治療が可能であることも、そのうちの一つです。
先進的な機器を揃えた設備と高度な技術を持った医師、スタッフ一同でご来院お待ちしております。
監修ドクターの紹介

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE
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