銀歯が痛い!原因と治療方法をご紹介
最終更新日:2023.3.2

銀歯が痛い!原因と治療方法をご紹介

虫歯を銀歯で治療したにもかかわらず、痛みが続くとストレスになります。ここでは銀歯が痛む原因と治療方法についてご紹介します。

銀歯が痛む原因は?

虫歯が再発している

虫歯治療を終えても、再発のリスクはゼロではありません。
銀歯はセメントで接着しているため、年数とともに劣化する傾向があり、少しずつ溶け出していきます。さらに歯磨きやかみ合わせなどでセメントが削れてしまい、歯と銀歯の間にすき間が生じます。この隙間から虫歯菌が浸入すると、虫歯が再発して銀歯部分に痛みを感じます。

歯周病になっている

治療した銀歯部分に痛みがあると感じていたのが、実際は歯茎が炎症を起こしていることもあります。その原因として考えられるのは歯周病です。歯周病は「サイレントキラー」と呼ばれ、初期症状の痛みはあまりないのが特徴です。炎症が進むと痛みが生じますので、早期の治療が必要になります。

歯根が割れている

治療する際に歯を削ると歯質がもろくなり、時間の経過とともに歯根が折れてしまうことがあります。専門的には「歯根破折(しこんはせつ)」と呼ばれます。これは歯の亀裂が歯茎の中まで及んでいる状態であり、そのまま放置すると細菌に感染しやすくなるため、抜歯が必要になることもあります。

神経が過敏になっている

銀歯治療は器具を使って歯を削ったり薬剤を塗布したりするため、少なからず歯に負担をかけます。そのため、外からの刺激に対し神経が過敏になり、銀歯が痛むように感じているのかもしれません。この原因によって痛みが引き起こされている場合は、治療後しばらくしたら痛みが治まることが多いようです。

銀歯が痛むときの治療方法は?

銀歯が痛むときは、その原因を取り除かなければなりません。例えば虫歯や歯周病が原因の場合、適した治療が必要になります。改めて銀歯による被せ物・詰め物による治療も行えますが、銀歯は少しずつ劣化する素材です。
そのため、銀歯をセラミックに変える方法もあります。セラミックに交換するメリットはさまざまで、天然の歯に近い自然な発色で目立たないだけでなく、虫歯になりにくいという特徴があります。また、セラミックは銀歯と異なり、成分が溶け出したり、変形したりするリスクが低いともいわれています。
その他に歯科用プラスチックであるレジン、セラミックとレジンを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックによるCAD/CAM冠などがあります。レジンとCAD/CAM冠は、保険適用で治療を行えることがありますので、費用を抑えつつ銀歯では見た目が気になる場合に検討してみましょう。

歯根破折の場合、これまでは抜歯が一般的な治療方法とされてきました。しかし最近では、歯根破折も初期症状であれば、「破折歯接着治療」が選択肢のひとつに入ります。この方法は亀裂が入った歯を抜歯せずに、特殊な接着剤を使用して修復する治療方法で、修復後に「再植」させます。
ただし、この治療を行うには歯と骨をつなぐ歯根膜が、大きく損なわれていないことが条件です。歯が抜けてしまった場合はすでに歯根膜が失われているため、残念ながら再植はできません。

銀歯とセラミック、どっちがおすすめ?

銀歯とセラミックには、それぞれメリット・デメリットがあります。
銀歯のメリットは、保険診療が適用されるため費用を抑えて治療できる点です。銀歯の詰め物は3,000~5,000円程度、被せ物は5,000~15,000円程度で治療を受けられます。
さらに金属であるため強度が高く、奥歯に使用しても割れたり欠けたりするリスクが低いとされています。しかし、経年劣化による虫歯再発のリスクや、金属アレルギーを招く恐れがあるといったデメリットは軽視できません。

セラミックのメリットは、審美性に優れている点です。加えて、セラミック素材は歯との結合性に優れているため、銀歯を詰め物に使用したときのように、隙間から虫歯菌が侵入するリスクを抑えられます。さらにセラミックには、金属アレルギーの心配もほとんどありません。
ただし、セラミック治療は自費診療のため、銀歯などの保険適用素材と比べて費用が高額になります。セラミックにはいくつか種類があり、オールセラミックを希望した場合、詰め物は30,000~50,000円程度、被せ物は50,000~15万円程度が相場です。
また、セラミックの種類によっては強度がやや低く、強い力が加わると割れる恐れがあります。

費用や強度、治療する部位などを総合的に考えると、どちらが優れているかの判断はとても難しいといえます。そのため、メリット・デメリットをしっかりと踏まえたうえで、どの素材が適しているのか歯科医師にしっかりと相談して決めましょう。

銀歯とセラミック、どちらがおすすめ?

まとめ

銀歯が痛む場合、虫歯再発や歯周病など、さまざまな原因が考えられます。痛みや違和感がある場合には、早めに歯科医院を受診しましょう。
また、銀歯は経年劣化によってセメントが少しずつ溶け出し、すき間が生じる恐れがあります。金属アレルギーも懸念されるため、再治療の際には自費診療であるセラミック素材も視野に入れて歯科医師に相談しましょう。また、口内の健康を保つためにも、定期的な歯科検診をおすすめします。

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監修ドクターの紹介

非公開: 林 伸至
東京先進医療クリニック
歯科・口腔外科 診療部長
歯科新宿院院長 歯科医師
非公開: 林 伸至
Shinji Hayashi

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE

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