
黄ばんだ歯を短期間で白くすることができるホワイトニングですが、デメリットやリスクがないのか気になる方もいらっしゃると思います。デメリットもきちんと理解した上で、はじめて安心してホワイトニングの施術を受けることができます。以下ではホワイトニングのデメリットに加え、メリットや後悔しないクリニック選びも合わせて解説いたします。
ホワイトニングのデメリット
最初にホワイトニングのデメリットを4つご紹介いたします。
ホワイトニングはしない方がいい?歯を痛める?
ホワイトニング剤の含まれている過酸化水素によって歯の黄ばみを漂白して白くするのがホワイトニングです。そして、このホワイトニング剤によって歯がしみたり、痛みを感じたりすることがあるようです。しかしその痛みは一過性のものであり、数時間から長くても1~2日で治まるとされています。もし痛みがそれ以上続く場合は、別の原因が考えられるため医師に相談するようにしてください。
健康保険の対象外となる
ホワイトニング全般にいえることですが、ホワイトニングは自由診療のため健康保険の対象外になります。つまり、費用が比較的高額になるということです。当院の場合、ベーシックなオフィスホワイトニングは1回13,200円、医療専用の薬剤でより高いホワイトニング効果を実感したい場合は1回55,000円となっています。1回で効果を実感できる場合もありますが、通常は3回~6回の施術が必要になるため、その回数分だけの費用がかかります。
ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも効果を実感するまで時間がかかりますが、両顎で総額104,500円ですのでオフィスホワイトニングに比べてややリーズナブルといえるでしょう。
知覚過敏 が起こることがある
歯が削れていたり、欠けていたりする場合、歯の状態によってはホワイトニング剤で歯がしみることがあります。この症状を「知覚過敏」といいます。知覚過敏は歯を覆っているエナメル質が失われ、歯の本体である象牙質が露出してしまっていることから起きる症状です。ただ、この知覚過敏は通常ホワイトニング後24時間以内におさまるといわれていますし、それを抑えるための薬剤を使用することもできます。
ホワイトニング効果に個人差がある
歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング両方に当てはまることですが、ホワイトニング効果には個人差があります。
そして中にはホワイトニングの施術ができない方もいらっしゃいます。例えば、ホワイトニング剤が胎児に与える影響が明確にされていないため妊婦の方にホワイトニングはおすすめできません。また、ホワイトニング効果を発揮させるために虫歯や歯周病のある方は先に治療を行う必要があります。前述した知覚過敏が重度の方もホワイトニングは避けたほうがよいでしょう。さらに、ホワイトニングは天然の歯を対象としているため、人工歯や神経を失って黒く変色した歯、テトラサイクリンという抗生物質によって変色した歯もホワイトニング効果を期待できません。
同じホワイトニング剤を用いて施術を行ったとしても、人それぞれ歯の色が異なるため同じように白くなるわけではありません。ホワイトニングをすれば芸能人のような白い歯が必ず手に入ると考えている方はご注意ください。
ホワイトニング効果に永久性がない
ホワイトニングには比較的高額の費用がかかるため、一度受けてしまえば効果は半永久的に続くと考える方もいらっしゃいますが、それは正しくありません。オフィスホワイトニングの効果は3~6ヶ月ほど、ホームホワイトニングの効果は6~12ヶ月ほど、その両方を兼用して行うデュアルホワイトニングは12ヶ月以上続きますが、いずれもホワイトニング後に定期的なメンテナンスを継続しなければ元の色に戻ってしまうことがあります。
ホワイトニングのメリット
以上のようなデメリットに注意しつつも、ホワイトニングには以下で挙げるような3つのメリットもあります。
ホワイトニングができない方
ホワイトニングした後は、カレー、ケチャップ、コーヒー、紅茶、日本茶、赤ワインなど着色汚れの原因になるものを避けるようにしましょう。もちろん、こうしたものを一度口にしただけで歯の白さが失われるわけではありませんが、どれも色が濃いため習慣的に摂取すると着色の原因になります。また、着色成分の中でも強力なのが、タバコに含まれるニコチンやタールです。禁煙を心がけましょう。
ホワイトニングをする上で注意が必要な方
虫歯や歯周病がある方はホワイトニングよりも歯の治療を優先させましょう。歯周病とは、歯茎や歯槽骨に炎症が起きている状態です。炎症を起こしている状態でホワイトニング剤を使用すれば、薬剤がしみて痛みが生じます。
虫歯治療後で歯の詰め物に段差がある場合、わずかな段差であってもそこからホワイトニング剤が入り込み、痛みを引き起こすこともあります。
ホワイトニングの効果が得られない方
ホワイトニングは誰でも受けられるわけではありません。前提としてホワイトニングは天然の歯を対象にしているため、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの人口歯には効果を発揮しません。また、歯を覆っているエナメル質形成不全症、歯の本体ともいえる象牙質形成不全症の場合も、歯の神経が刺激を受け強い痛みを伴う場合がありますし、十分なホワイトニング効果が望めない可能性もあります。
見た目の印象を大きく変えることができる
黄ばんだ歯はほかの人に「老けている」「仕事ができなさそう」「不潔そう」などといったイメージを与える可能性があります。人と会う機会が多い営業職の方や重要な面接を控えている方にとって今後の人生や仕事にもつながる大きな問題になりかねません。短期間で歯を白くできるホワイトニングを受ければ見た目の印象を大きく変えることが可能です。
セラミックと比べて比較的安く治療が可能
歯を白くする方法はいくつかありますが、セラミックなどで白くした場合1本十数万円もかかってしまうことがあります。ホワイトニングにかかる費用が決して安価なわけではありませんが、セラミックと比べると比較的安く治療が可能といえるでしょう。
短期間で歯を白くすることができる
ホワイトニングの最大のメリットは、短期間で歯を白くすることができる点です。オフィスホワイトニングの場合は通常3~6回の施術が必要ですが、1回の施術だけでも変化を実感できる場合が多いようです。また、マウスピースに薬剤を入れて装着するホームホワイトニングも2~3週間で歯を白くすることが可能です。
虫歯を予防できる
ホワイトニングはいくつかの理由で、虫歯の予防につながるといわれています。まず、ホワイトニング前にはホワイトニング剤が十分に効果を発揮するための徹底的なクリーニングが必須です。また、ホワイトニング後は酸に対する抵抗力の強いフッ素の取り込みが多くなったり、フッ素を使用しなくてもカルシウムの再沈着が起こったりすることが指摘されています。さらにホワイトニング後24時間以内は歯の内部のカルシウムが一時的に少なくなるものの、その後1週間程度でホワイトニング前よりも歯の表面のカルシウム密度が高まるともいわれています。ちなみにこの現象はオフィスホワイトニングの施術でのみ見られるようです。
ホワイトニングで後悔しないクリニックの選び方
ホワイトニングを考えているなら、ホワイトニングに特化した専門スタッフがいるクリニックを探しましょう。また、ホワイトニングに使用する機器が取り扱い実績の高いメーカーかどうかにも注目できます。加えて、ホワイトニング施術後のメンテナンスもしっかり行ってくれるクリニックを選ぶと後悔しないはずです。前述したようにホワイトニングにかかる費用は決して安くないため、始める前には情報収集をしっかり行い、納得した上でどのホワイトニングを受けるべきか決めるようにしましょう。
まとめ
以上ご説明したホワイトニングのメリットとデメリットを十分に理解した上で治療を受けることをおすすめします。また、各自の歯の状態は異なるため、具体的かつ詳細な点に関しては親身になって相談に乗ってくれるクリニックを探すことが大切です。
東京先進医療クリニックについて

「治療中の苦しさや恐怖心は仕方がない」「歯科へは何度も通うもの」と思っていませんか?東京先進医療クリニックでは、患者様のストレスに徹底的に寄り添うことに努めています。全身麻酔による歯科治療が可能であることも、そのうちの一つです。
先進的な機器を揃えた設備と高度な技術を持った医師、スタッフ一同でご来院お待ちしております。
監修ドクターの紹介

学歴
2003年 愛知学院大学歯学部 卒業
経歴
2003年 医療法人林歯科医院 勤務
2009年 ロイヤルデンタル林 開業
2016年 中之島デンタルクリニック 院長
2018年 東京先進医療クリニック 入職
資格
Invisalign CERTIFICATE
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